こんにちは、杉森です
令和3年度の1級建築施工管理技術検定に運良く合格できたので、その記録を残しておこうと思います。
今後、独学・通学問わず合格を目指す人の参考になれば幸いです。
受験申し込み
まずは公式サイトから願書を取り寄せます。
願書が届いて驚いたのが、受験申込のハードルの高さです。
残念ながらコピーを取らなかったのでうまく説明できませんが、職務経歴、実務経験、担当現場やその時の立場などを詳細に書かないといけません。
また、大卒だったので大学から卒業証明書を取り寄せたりもしました。
受験申し込みが一つの足切りに感じるほどでしたが、なんとか提出しました。
6月の一次検定(旧学科試験)に向けて
最初から、日建や総合資格学院等に通うつもりはなかったので、テキストと問題集を数冊購入しました。
テキストを読み進めて行きますが、何せ本業が電気なのでわからないことだらけです。
この資格は「建築」施工管理なので、電気のことはほぼ出てきません。
電気は電気で、「電気工事施工管理」という資格があります。
テキストを読み進めていく上で一番気をつけたことは、
「へー」「ふんふん」
と思いながら読むことです。
「わからん、知らん、聞いたこと無い」と頭にブロックを掛けた状態で読んでいても、全く頭に入らないと思ったからです。
なので、「へー、そうなんや」と思いながら少しずつ頭に刷り込んでいった感じです。
ただ、モーメントは全く分からず捨てました(笑)
今となっては、この辺の思い切りも大切だと思います。
なぜなら、資格試験は100点を目指す試験ではないからです。
1つのところに集中的に取り組むよりは、取りやすいところをしっかり取って、合格ライン(60%)に乗ればいいのです。
わからないモーメントに時間を使うよりは、他のことに時間を使ったほうが合計点が上がると思い、モーメントは捨てました。
YouTubeの活用
YouTubeで「1級建築施工管理」と検索すると、たくさん動画が出てきます。
その中でも特によく見たのが「GET研究所」です。
ここはテキストを販売していて、補助的な感じで動画を無料公開しています。
しかも、出題傾向の予想もしてくれます。
予想が当たったかの検証はしていませんが、テキストだけの勉強に比べたら格段にわかりやすく、すごく助かりました。
また、ネットワーク工程表は「施工管理技士合格への道withひげごろー【関西建設学院】」が非常に参考になりました。
勉強時間の確保
社会人の資格試験受験にとって一番の悩みどころです。
僕は日頃からGoogleカレンダーを使っているので、勉強するかどうかは別にして、とりあえず毎日20:00~22:00で予定を入れました。
何か予定があるときはもちろんできませんが、コロナ禍でほぼ夜の予定が無かったので結構時間は確保できました。
ただ、夕食後の家族の時間に部屋に引きこもりになるので、妻には負担を掛けたと思います…。
アプリの活用
iPhoneのAppStoreで「建築施工管理」で検索すると、色々出てきます。
一通り入れてみましたが、一番良かったのはこれです。
全体的な進捗状況や、正誤を記録できて効果的に復習できるのがポイントです。
そして、なんと無料
受験当日
最寄りの受験地が大阪か名古屋だったので、行き慣れている大阪にしました。
前泊したおかげで、ホテルにこもって最後の追い込みができたのは良かったです。
令和3年度から「応用能力問題」が新設されました。
「6問中4問以上正解しないと、他でどれだけ高得点を取っていても不合格」
というなんとも恐ろしい足切りの導入です。
回答方法は五肢二択。二択とも合っていないと、正解になりません。鬼やろ…。
自己採点の結果は6問中4問正解でセーフでしたが、結果的に合格基準が6問中3問正解に緩和されました。
それでも合格率36.0%(前年 51.1%)だったので、基準が4問正解のままだったらぶっちぎりで過去最低合格率だったと思います。
ちなみに自分の自己採点の結果は、
施工管理法(応用能力問題)の得点…4/6点
総得点・・・51/60点でした。
これでめでたく、1級建築施工管理技士「補」になりました。
もし二次検定で落ちて来年受験することになっても、一次検定はもう受ける必要はありません。
二次検定に向けて
一次検定を無事終えたものの、二次検定は完全な記述らしいのでまず情報を集めることにしました。
日建学院と総合資格学院に資料請求して、無料ガイダンスを聞きに行きました。
どちらも口を揃えて言うのは、
- 一番配点が高い「施工経験記述」が一番大事。
- 施工経験記述は独学では難しい。何度も添削して完成させる。
の二点でした。
確かに、施工経験記述は添削してほしい…。
でもそのためだけに20万円?30万円?払うのももったいない。
そもそも、ビデオ学習+ちょい指導でこれだけの価格を設定してあるのが納得いかない(笑)
とりあえず、学校には通わないことは決めました。
施工経験記述対策
学校には行きたくないけど、添削はしてほしい…。
ネットで検索したところ、「独学サポート事務局」というサイトで添削サービスをしていたので、こちらを申込みました。
オプションの「作文作成代行DX」と「厳選教材セット」を追加した、フルサポートDXコースです。(税込24,200円)
なぜ作文作成代行まで頼んだのかと言うと、「施工経験記述は数千万円規模以上の、非住宅のケースを書いたほうが良い」と様々なところで言われていたからです。
正直言って、住宅改修(2,000万円以下)の経験しかないので、これをどう書けば合格基準に届くのか見当がつかなかったので、作文を依頼しました。
結果的には、作文作成代行は微妙でした(笑)
ただそれを元に、自分なりの施工経験記述を書いて添削してもらったのは大変助かりました。書き方はGET研究所の二次検定用テキストを参考にしたのでほぼ直されることはありませんでしたが、「この書き方でOK」の太鼓判を押されたような気がして、安心はできました。
ちなみに令和3年度の施工経験記述の出題テーマの予測は、過去のパターンから行くと「建築副産物」が濃厚でした。続いて「品質管理」です。
余裕がなかったので、建築副産物にほぼ絞って施工経験記述の練習と添削をしていて、品質管理は結局最後まで記述練習すらせず、添削はもちろん申込みませんでした。
あともう一つ、試験まで1週間を切ったくらいの時期に藁をもすがる思いで購入したのが『資格試験 Top Analyzer』の予測問題です。
こちらは、ぶっちゃけ購入しなくていいと思います(笑)
試験当日
一次検定同様、大阪で前泊しました。
一次検定のときとは比べ物にならないほど気が重かったです。
3時頃ホテルに着いて、部屋で黙々と最後の追い込みをしました。
そして試験当日、解答用紙が配られた瞬間に青ざめます。
「品質管理の具体的な例」「品質管理の◯◯」
と、「品質管理」の文字が並びます。
「終わった…」とまでは思いませんでしたが、気持ちを切り替えて書けるだけ書こうと思い、とりあえず空欄は無しで終えました(多分)
苦手なコンクリート工事、型枠工事では得点できませんでしたが、その他はそこそこの手応えがありました。おそらくネットワーク工程表は満点です。
帰り道の足取りはかなり重かったです。施工経験記述で予想が外れたこともあり、合格ラインの正答率60%に届いたか届いていないか、本当に微妙な手応えでした。
合格発表
試験が10月17日。合格発表が1月28日。3ヶ月以上悶々とします。
近所の建設現場を見るたびに、「あぁ、タワークレーンか。枠組足場か。」とついつい頭に浮かんでしまいます。
ちょうど第二種電気工事士の合格発表と同日で、下期試験を受けていた社員と一緒にドキドキしながら発表の時間を待ちました。
結果は…
合格!
社員も無事、合格でした。
受験申し込みから1年間の長い長い受験でしたが、1回で合格できて本当に良かったです。
一人大阪受験ツアーは結構きついですし、1級建築施工管理技士「補」のままというのもなかなかつらいものです。
これから
1級建築施工管理技士を取得したことで、建設業の種類を増やすことができます。
また、監理技術者講習の申込みも済ませました。
すぐ仕事で使えるわけではありませんが、住宅リフォーム業界で1級建築施工管理技士が在籍するところは少ないと思いますし、他社との差別化にはなると思います。
一番大事なのは、「資格を取ったからオッケー」ではなく、これを励みにもっともっと建築施工管理の経験と知識を積んで、社員に伝えていくことだと思います。
最後に
乱筆乱文にも関わらず、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
また、試験勉強の間、勉強時間を確保してくれた妻と、勉強を邪魔せず我慢してくれた子どもたちに感謝です。ありがとうございました。
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